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50代から本来の自分へ  ~私らしく ありのままに~

絵本の解釈、人それぞれ

4月のグレイスで紹介した『なんにもできなかったとり』

ボローニャ国際絵本展で受賞された刀根さんの作品です。
あざやかな色彩の美しい絵にひかれて買いました。

なんにもできないとり

内容は、
主人公のとりさんは、兄弟と比べて、何をやってもダメ。
自分だけ何もできないと落ち込んでいきます。

そんなある日、花と出会い、安全な場所に種を植えたいと言われ、
自分のふわふわの毛の中に種を植えて、育てることに。

どんなに暑い日も、寒い日も、雨の日も、
花の種を守るために、必死に耐え忍ぶとりさん。
そして、最後のページには美しい花が咲いて、鳥たちが集まる
大きな木になったとりさんの姿が。

作者によると、何もできなかったとりが、ついにみんなの役に立って
自分のできることを見つけたというハッピーエンドの話らしいのですが、

グレイスのお客様はみんな、「え~、とりさんが可哀想、自分じゃなくなってる」
とか「みんなは幸せかもしれないけど、とりさんはこれで幸せなのか?」
なんかせつなすぎると、不評でした

なるほどね~これって、自分は我慢して、人の役に立つことで自分は満たされるという
自己犠牲的な話にもとれますもんね。

私はこの本を買った時、とりさんは何もできなかったのに、こうして自分の居場所を見つけて、
みんなの役に立つことで自分が生かされたから、よかったね~と思いました
全然かわいそうと思わず、ハッピーエンドにとりました。
私自身が、自己犠牲的というか、人に喜んでもらうことが自分の喜び、
人の役にたたないと、自分は無価値と思って生きてきたからだと思います。

ところが、今回グレイスで再読して、「べつに何もできなくたってかまわないじゃない!
人の役にたたなくても、自分らしくあればいいんじゃないの」と思ったのです。

私、変わってきたのかもしれません
なにもしなくても、なにもできなくても、頑張らなくても、そのままの自分でいいと
ようやく思えてきたのかな?
「ほめ日記」効果です。長年の呪縛から逃れられそう

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